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1、血走った眼。


肺の呼吸サイクル(毎分18前後)と、心臓の心拍数(毎分60前後)は一致しない。肺は心臓と連動してガス交換を行っているが、必ずしも同一のリズムとサイクルでもって連動していないのである。

たとえば驚いたり、恐れ慄(おのの)いたりするときの、突発的で急激な呼吸の瞬間的停止は、神経を集中し緊張させ、動脈を収縮し、血流と血圧を高めると共に、静脈側の血流を停滞・滞留させる。弛緩し、留めて、あふれさせる。あるいは反対に、一気に血の気を引かせることもある。

こうしたことが、顔面と身体の紅潮と蒼白などの血色に現れる。それと同時に、顔面のもっとも弱くデリケートなところ、すなわち眼球表面の血圧を高めて、表面の白目部分の毛細血管を赤く浮き上がらせる。いわゆる血走った眼つきになる。

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2019-0207-0214