index< 日誌 <av表情< 23b-55「泣きの表情」p7 |
しかし、これは緊急の事態であって、いつまでも目とクチを開けていられない。身体と開くというのは、この場合、非常に危険な行為なのである。何がクチの中に入ってくるかも分からないし、衝撃にも弱い姿勢であり、防御にも非常に不利な体勢なのである。 だからこそ泣きながらも、何とか薄く目を開けようとしているのであって、また、クチを固く閉じようとしているのである。こうした状況は、たんに驚くというよりも、恐れ慄(おのの)くといった恐怖に近いものである。あるいは、苦痛や苦悩に近いものである。 なぜなら、同じ驚きであっても、本能的に自分に危険がないと薄々気づいているときは、そういうときの人間の顔は目もクチも大きく開いたままであり、また、眉は八の字(??)ではなく、波型になるからである。(??)また、身体は開いたままである。身体はゆるみ、柔らかくなって拡がり、そして開いている。これが驚くと同時に安堵し始めたときの表情である。 |
index< 日誌 <av表情< 23b-55「泣きの表情」p7
2019-0207-0214