index< 日誌 <ai原理< 23b-57現れた精神1「現実」p16

16、囲いの中。


人間にとってみれば、そうでなければならないのである。それしかないのである。そしてこの、それしかないという限界こそが現実という世界なのである。そうして始めて人間が人間たり得ることが出来るのである。そして、これが人間にとっての現実なのである。

このような囲いと壁、言わばこのような制約と限界の中でのみ、私たちは現実の世界を生きて行くことが出来るのである。生きることが許されるのである。現実とは、まさしくこのことなのである。

そして、自分と世界の関係とは正にこのことなのであって、それは限界であり、自己の現実の越えてはならない境界線なのである。そしてシステムとは、あるいはまた、私たちにとっての現実とは、このような囲いの中の世界の境界線を定めたものに他ならない。私たちは、この囲いの中でのみ生きて行くことができるのである。またそれが、私たちにとっての現実の意味なのである。

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z2019-0207-0214