| index＜ 日誌 ＜ai原理＜ 23b-57現れた精神1「現実」p16 |
| 先に述べた「ひんしゅく」の印象もまた、そうである。自分にとっての「ひんしゅく(眉間のタテシワ)」は、自分の中にある心理や心情とは、もともと別のものなのである。それは言わば生理現象なのであって、自分の意志とは関わりのない、肉体の自律した別世界の出来事なのである。 それは、自分の意志や心情とは本来別のものなのである。しかしまた、実は、だからこそ、またそうしてのみ、それだけが自分で自分を知ることの出来る手段になっているのである。自分の中にあって、自分とは別のものだからこそ、それが自分にとって客観的で、公平で、真実のものに思えてくるのである。信じることが出来るのである。 意識は、自分の中で自分を見つけることが出来ずに、意識が対象化された自分自身の肉体の表情でもって、自分を知る以外にないのである。だから、その意味で私たちは、現実の中に、現実にないものを見つけ、探し出し、知ろうとしているのである。発掘し発見しようとしているのである。 あるいはまた、そうする以外に自分を知る方法がないのである。だからまた、だからこそ、それが客観的で、自分にとって必然のものと思えてくるのである。自分の中の肉体の生理が、それを教えてくれると思えてくるのである。 |
戻る。 続く。
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ｚ2019-0207-0214