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4、世界が違う。


「日本人」とは、日本人から見た人間のことであり、日本人で無くなるというのは、日本人から見ると人間ではないということである。この島国で先祖代々生きてきた人々にとって、それ以外の人間を知らないのである。それは自分たちではないという意味の、外の人なのである。

日本では、宗教はほとんど無頓着で、それ以前にだれもが日本人なのである。これが前提であり、出発点・デフォルトなのである。だからまたこれが、無意識の世界で、宗教以前の自分たちの絶対的信仰となっているのである。

従って、これが日本の現実なのであって、日本人でないというのは、この現実からの追放または逃亡を意味しているのである。この時点で、それは日本では誰からも相手にされない。表面的な外交辞令のレベルでは相手にされても、プライベートでは決して信用されない。自分たちとは常識も住む世界も違うと信じられてる。実際、たしかに違うのである。

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z2019-0207-0214