index< 日誌 <ai原理< 23b-59現れた精神3 「戒律」p12

12、補足。


話しがそれるけれども、自分も知らないことに「立ち入らない」というは、「いさぎよい」というのとも少し関連していて、これは日本的な気質なのである。日本列島というのを居住可能な空間という見地から見ると、非常に狭い空間なのであって、ここで生きる者にとって、暮らしのマナーやルールというのは非常にきっちりしているのである。細かく几帳面にならざるを得ないのである。

自分のこと他人のことに関係なく、クチやかましく干渉してくるのである。そうせざるを得ないのである。つまり、お互いが接近しすぎていて、他人に対して几帳面にならざるを得ないのである。そうせずには、お互いが空間的に接近しすぎていて、落ち着かないのである。空間の狭さというのが、それを人間に強制してくるのである。

しかしまた反面、相手の内面に関しては、お互いが深く立ち入りたがらないのである。同じ場所で、同じように、同じ人間が生きて行く以上、お互い、相手の内面の深いところまで「立ち入る」ことを避けるのである。

これは仕方のないことであって、「いさぎよい」という気質も、これと関連している。つまり、日本は島国なのである。四方が行き止まりなのであって、ここで生きて行く以上、恨みや憎しみを根に持ったまま生きて行けないのである。

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