index< 日誌 <ai原理< 23b-59現れた精神3 「戒律」p12

3、島。


だからまた、この「自分たち」という世界を離れて、自分というのが存在しないのである。そしてこの「自分たち」というのが、「私たち日本人」としての、自分なのである。従って、この日本人から離れた、「日本人」でない者に対しては、一切かかわり合おうとしないのである。

また、その必要もないのである。また、その機会も21世紀以前にはなかったのである。およそこの日本で外国人と出会う機会が無かったのである。日本には特殊な例外を除いて普通の外国人は存在しなかったのである。日本は島国なのである。

これを外から見ていると、外国人を何か異人種や異人のように見ている。まるで何か人間として見ていないかのような印象を受けるのである。外人という言葉もどこか異様である。外人とは「そとの人」という意味である。だとすると「内の人」が日本人ということになる。人間というのを、内と外に区別しているのである。つまり、島の中の人間と、島の外の人間に区別しているのである。

戻る。                続く。

index< 日誌 <ai原理< 23b-59現れた精神3 「戒律」p12

z2019-0207-0214