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体裁は、見える形式的なものである。また、人間は何らかの形式の記号としてしか、外の世界を知ることが出来ない。人間の、外からの刺激に対する感じ方がそうなのである。感覚器官の反応の仕方がそうなのである。刺激を感じる神経の伝達方法がそうなのである。 この場合の形式とは、例えば、人間の目や耳といった感覚器官の感じ方のことである。すなわち、定まった特定の形式のものしか感じることが出来ないということである。たとえそれを感じていたとしても、それを表現し伝達する方法を知らないということである。 しかしまた、この形式の変化する動きのカタチでもって、それが持つ形式の意味を理解することが出来るのである。見える形式から、本来見えるはずのない原理と秩序が見えてくるのである。 このようにして、時間に伴う変化の中から、自分にとっての意味といったものが理解されてくるのである。そしてこれが、時間であり、歴史という考え方の始まりなのである。 |
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2019-0214-0221