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2、存在の根拠。


種々様々な個性や特殊性といったものが集まって、それ自体が一つの全体としてバランスされるのである。このようにして全体の一部分としてバランスされたものだけが生き残り続けるのである。

なぜなら、このようにして、それがシステムの一構成要素となるからである。それ以外のものは、このシステムと生体系の中で残り続けることはない。それは無意味な存在となって消えて行く。システムの中での自分の居場所を喪失するのである。

ここに、共有される感覚の、共通の感じ方といったものを見ることが出来る。しかしまた、ここにおいても私たちは、自分自身の自意識といったものを感じ、意識し、自覚する。

なぜなら、もしもそうした自意識といったものがなければ、そうして何かを感じ呼応し共鳴している自分を意識することがないだろうからである。そして、この感じている自分を意識しているということが、同情や共感の前提になっているのである。

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2019-0214-0221