index< 日誌 < av表情< 23b-66「サイン」p5 |
それは何も考えず、知らず、知る必要もない、そうした習慣やシキタリだけが支配する世界なのである。あるいは、意識や無意識以前の条件反射が支配する世界なのである。そして、これが気づかず、知らず、意識もせず、意識する必要のない世界なのである。 そして、これが日常というものであって、そうであるためには、やはりそうした何も考えずに行動へといざない導く標識、または目印しがどうしても必要なのである。そしてこれが象徴や印象、そして錯覚と偶然の重なりが支配する、無意識のサイン(合図)の世界なのである。 そうした意味で、私たちが生きている現実の世界は、それがもたらすイメージの象徴と、そしてそれがいざない暗示するサインの世界と言える。 私たちは、このようにして現実の世界というのを簡略化し、ルーチン(自動)化し、そしてそれが日常の思考と行動を決定する無意識の目印し、スイッチとして機能しているのである。そしてまた、これが日常という、私たちにとっての現実の世界なのである。 |