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現実の世界というのがかすんで、軋(きし)んで、歪んできて、めくれ剥がれて、途切れて、何やら得体の知れない未知のものが、こちらを向いて覗き込んでいる。それは自分自身のタマシイの世界なのである。 そしてこれが、私たち人間が自分を意識する瞬間であり、そしてまた、未知との遭遇の場面なのである。未知との遭遇とは、実は、それを通して自分自身のタマシイの世界を見ているのである。現実の世界から切り離されたところの、自分自身の精神の世界を見ているのである。 |
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2019-0221-0307