index< 日誌 < aa暗示< 23b-79 「続、レールの上」p3 |
自分はだれで、どこにいて、何をしようとしているのか、それを確かめ、知ろうとして求め続けているのである。しかしまた、そうした行為自体がまた、あらかじめすでに方向づけられ、導かれているのである。 なぜなら、それが自分であり、それ以外の自分というのが、現実の世界で存在し得ないからである。いかなる行為も、行為そのものが、すでに想定されたものでしかないからである。 自分が生きている世界の現実の中でしか起こり得ない行為だからである。現実という、あらかじめ条件づけられた世界でしか起こらないことだからである。 |