index< 日誌 < ax背景< 23b-85「観念化」p2 |
このような無限の果てしない、未知とも言える現実世界の出来事を、限りある自分自身の感覚でもって表現せざるを得ないからである。また、その感覚自体が持つ、感じ方の形式と種類でもってしなければならないからである。 そうである以上、それは抽象化されたカテゴリーでもって表現せざるを得ないのである。それぞれが多少、どこか違っていても、カテゴリーによって同一の種類として分類し、把握せざるを得ないのである。 また、そうして始めて、私たち人間にとって外の世界とでも言うべき、現実の世界を理解することが出来たのである。自分とは別の世界として観念化することが出来るようになったのである。自分とは違うものとして現実を意識し、知ることが出来るようになったのである。 |