index< 日誌 < ax背景< 23b-87設定1「形式」p6 |
人間というのが限りある存在であって、その身体のカタチや仕組みに制限される以上、その機能の仕方や表現の方法、手段もまた制約され限定されざるを得ない。 そして、この限りある制約の中で自分というのを表現してゆくのである。あるいは、この制限された範囲内でしか自らを表現し得ないのである。これが現実を生きる者にとっての存在の条件なのである。 そうである以上、自らの存在は、この現実のすがたカタチといったものに限定されざるを得ない。人間とは、このように制約され限定された存在なのである。 そして、このような範囲でしか現実の世界を知り得ず、かかわることもなく、またそれを超えた現実というものを知る必要もなく、そして知ることも出来ないのである。このことは、この現実というのを「時代」という言葉に置き換えても、そのまま言えることなのである。 |