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8、残る者。


このようにして、新たな環境に適応できない文明といったものは解体せざるを得ないし、またそれに固執するタイプの人間集団は物理的に消されるか、隔離されるか、追放されるか、あるいは自分から進んで自滅するかの、どちらかしか無いのである。

なぜなら、それは既存の文明のシステムを破壊するものでしかないからである。だからまた、妥協できないし、許せないし、カンベン出来ないのである。そしてそれは侵略する側も、される側も等しく言えることなのである。カンベン出来ないから自滅を選ぶのである。

このようにして、結果として適応できた者、秩序の一部分となり得た者、全体としてのバランスの一部分と成り得た者だけが既存のシステムに残ってゆくのである。そして、そうでない者は現実から消えて、歴史としてだけ残り続けるのである。

戻る。               続く。

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2019-0307-0313