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3、思い込みの限界。


人間の表情やポーズ、さらにそれを引き起こす情緒や感情の、意識のカテゴリーに限りがある以上、自分の精神の中から浮かび上がってくる、抑えようのない衝動といったものは、このような限られた表情やポーズでもって表現せざるを得ない。

ということはまた、言い換えれば、人間は、この自分自身の内部から押し寄せてくる、表情や無意識のポーズでしか、自分の情緒や心理といったものを理解できない、ということなのである。

あるいは、もっと具体的に言うと、身体の震えや冷汗、吐き気、悪寒、目舞い、ムカつき・・・などと言ったものは、自分でもなぜそうなるのか分からないのである。

戻る。             続く。

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2019-0313-0317