index< 日誌 < ax背景< 23b-92 「錯覚」p9 |
外の世界が、自分にとっての対象となり、自分が自分として、自分の中で自律したのである。自分の中で、外の世界と区別される自律した秩序と原理を持つに至ったのである。 しかし、これを全体としての外の現実から見ると、この現実自体が、全体としての何らかの秩序とバランスを必要としているのであって、そしてこれを人間の側から見ると、ただ観念の世界に過ぎないのである。 そして、このようにして世の中の秩序が成り立っているのである。シキタリやオキテ、法律がそうであり、契約という概念がまた、そうなのである。のみならず、感情や習慣、そして日常の生活のスタイルがそうなのである。 |