index< 日誌 < ax背景< 23b-92 「錯覚」p9 |
見える現実の世界が、自分の頭の中で観念化されているのである。現実が頭の中で観念として対照化されたのである。直接見えることのない観念の世界を、自分の頭の中に作り上げたのである。 現実が、意識の中で仮想の現実となって再構成されたのである。意識は、対象と化した現実の世界を通して、自分の観念の世界を獲得したのである。 現実が自分にとっての対象となり、自分が外の現実と区別されたのである。そしてこの区別が、自分の中で自律した秩序となったのである。 |