index< 日誌 < g自己分裂< 23b-93「意識の場面」p6 |
何かを意識するというのは、自分の中に何らかの目的や、あるいはまた、そこまでなくても何らかの意識する理由といったものが、もともと自分の中にあるからである。 つまり、自分の中に自分にしかない、自分だけの自律的な必然性があるからである。自分の中に、それを求める何かがあるからである。だからまた、それを外の世界に意識してしまうのである。 そして、それが自分にも感じられるというのは、そうした自律性や必然性を必要とする、もしくはそれを求めるといった何らかの内的傾向、あるいは、それへと向かおうとする指向性が、もともと自分の中にあるからである。 |