index< 日誌 g自己分裂< 23b-94「時代の信仰」p11

11、宗教。


かつて東アジアを支配した儒教思想と、その政治システムが資本主義の台頭によって破壊され、そしてこの資本主義も共産主義によって取って替わるかに見えたが、この共産主義も消滅してしまった。

共産主義も、一時の幻のような宗教に過ぎなかったのである。今日、資本主義・自由主義自体も、これを支え、その思想的根拠となった「理性」と合理主義も、強い疑いの目で見られている。

やはり、この資本主義自体も時代という時間的な流れの中の、一時的な現象にすぎなかったのである。人間の頭の中で勝手に解釈して作り上げられた、仮空の宗教に過ぎなかったのである。

それでも人間には、自分たちにとって信じるものが、どうしても必要なのである。私たちは、ただそうした時代の流れの中の一瞬間を生きているのに過ぎないのである。

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2019-0313-0317