index< 日誌 < g自己分裂< 23b-94「時代の信仰」p11 |
では、いったい何を信じるのかというと、世の中には「上の者」と「下の者」がいて、この上下の関係こそが何よりも大切なことなのであって、絶対に服従しなければならないという信念なのである。 これは裏を返せば、自意識というのが他人に依存しているのである。自分が自分に対して自律することがないのである。自分の中に自分が存在しないのである。自分が自分に対して責任がないという世界なのである。そしてこのような、個人を排除した集団主義の世界なのである。 |