index< 日誌 j生理的情緒< 23b-96「生理の世界」p3

1、意味。


何ごとも、自分がすでに知っている知識と経験でもって、それを判断し決めるしかないのである。また、そうやって外の出来事についての意味や理由といったものを定めていて、また、そうして自分でも納得し、安心もし、そしてまた信じてもいるのである。

しかし実際のところ、このような知識と経験の入る余地のない世界、このような意識以前の、純粋に感覚の生理の世界ではどうだろう。刺激に対する感覚と神経や生理の作用といえども、それがシステムである以上、また、そうした構造や仕組みといったものを持つ以上、入ってくる刺激といったものは、観念の世界で形式化され、定形化され、パターン化される。しかしこれは本来の刺激そのものとは別のものなのである。

履歴へ             続く。

index< 日誌  j生理的情緒< 23b-96「生理の世界」p3
2019-0313-0317