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2、堆積する刺激の痕跡。


そして、これがシステムの機能と役割といったものである。そしてこれが、システムであることの根拠になっている。また、そうすることによって独自で特有の、そこだけにしかない意味と理由といったものを作り出しているのである。

多種多様な、外からの刺激に対して反応する、生理と神経の作用といったもの。そうしたことが集まり、積み重ねられ、錯綜し、時間的なリズムの流れとなり、アンサンブルとなって、そしてそれ自体が全体として情緒の世界を作り上げているのである。

これは自分の外の刺激からもたらされたものであるが、しかしこの情緒自体は、これら刺激そのものとは全く別のものなのである。これは自分の中で、自分の身体自身が、外の刺激とは別に作り出したものなのである。

自分自身の中の固有な自律性が生み出したリズムの世界なのである。外からの堆積された刺激の痕跡が、いつしか自分の中でこのようなリズムの世界を作り上げたのである。

戻る。             続く。

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2019-0313-0317