index< 日誌 < j生理的情緒< 23b-96「生理の世界」p3 |
情緒とは、そうした意味で、自分自身の中の、肉体の生理の作用と言える。あるいは、その結果とも言える。そして、これを現実の相手との関係でとらえると、感情となる。気分が良いか悪いか、なんとなく訳の分からないままだったのが、その訳といったものを確かめずに居られずに、感情へと進む。 たとえば、気分が良い悪いといった、捉(とら)えどころのない漠然とした感情、すなわち情緒といったものが、――怒り、悲しみ、楽しみ、嬉しさ、悩みといった、――具体的で現実的な対象への、はっきりした感情へと突き進んで行く。 情緒といったものが、もはやそれだけで自分の中に抱えきれなくなって、それを具体的な感情とその行動へと駆り立てて行くのである。 |