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意識は現実とは違うがゆえに、現実が自分の相手として区別されているのであって、そしてこれが現実を自分の他者として意識させているのである。また、そうして始めて現実が自分に見えてくるのである。 そして、見えてくるというのは、自己の観念の世界であって、つまり、仮想と、抽象化と、記号化された世界の中で見ているのである。また、そうして始めて、自己と外の世界が係わり合うのであって、そうして現実というのが抽象化されて見えてくるのである。 そして、ここで言うところの錯覚と偏見というのは、結局のところ、このような自分自身の観念の世界をいっているのである。 |