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意識するというのは、自分が自分を見ている。自分が自分に対立するものとして、自分が自分の中で対立しているのである。 だから自分自身、あるいは自意識というのは、自分自身の現実の見える姿を言っているのではない。それが動き変化し、営まれている時間の流れのことを言っているのである。このような時間の流れの中でのみ、自分は自分を意識し得るのである。 時間とは、現実の世界の変化のことなのである。つまり、自分というのが過去の自分と現在の自分とに分裂しているのである。そうして自分の中で自分を対象化してしているのである。自分が他人のように感じられてくるのである。 そしてまた、このような分裂を通してのみ、私たちは、自分で自分を意識したり、感じたり、自覚したりできるのである。 |
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2019-0317-0327