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2、自律。


もしも連続せずに残ることが出来なかったのなら、歴史上で残ることもなく、また、現在を生きている私たちに知られることもなかったのである。だからまた、歴史の上で残り続けるということ自体が、それ自身の自律したシステムを持っているということである。

そしてこれが、自己の存在の必然性になっているのである。これら自律したシステムの境界線の内部で、自己の内部の必要から自律した営みを始める。現実から途切れ、切り離され、断絶したところで、自律した自己の営みの必然性を形成し始める。

自己というのが現実から区別され、現実に対峙し、対立する。自分というのが現実とは違う異質なものとして感じられてくる。そうやって自分が意識される。意識とは、現実とは別の世界を生きる、そうした自分自身の精神の世界なのである。

戻る。             続く。

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2019-0317-0327