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4、内的自律性。

しかし、この指向性に過ぎないということが、自らがそれを求め必要とする必然性の根拠となっている。指向するのは実現されねばならないからである。そうならざるを得ず、それ以外に成りようがない、ということなのである。

そしてこれを現実にするのが、本人を取り巻く客観的な条件、すなわち、現実の社会的・自然的な条件次第ということになる。すなわち、可能性に過ぎなかったものが、客観的な現実になるのである。

自己の内的自律性といったものが、現実の世界にすがたを現わしてきているのである。現実の客観的条件とそのバランスといったものが、本人の主観に過ぎなかった可能性を客観的な現実にしているのである。

客観とは、主観が無限に広がる寄せ集めであって、それらがバランスされた秩序を客観性と言っているのである。そして、それらが観念の世界でバランスされて固定したのが、人間にとっての現実なのである。

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