index< 日誌 s設定 <  23c-15幻想の世界2 「再現」p7

1、曖昧な境界線。


そもそも、事実と錯覚の境界線が曖昧なのである。それぞれが、それぞれの間を行ったり来たりしている、というのが実情なのである。

始め、何かの偶然の錯覚だったことが、際限なく繰り返されて、いつしかそれが日常の習慣と常識となり、正義となり、事実となっているのである。これは思考の迷いなのである。そしてこの迷いが、迷いでなくなるまで繰り返されて固定したのが事実であり、そして真実なのである。

思考自体が、もともと空想なのであって、すべてが錯覚によって成り立っているのである。また、そうでないことには、思考自体が成り立たないのである。思考自体が仮想と錯覚を基にして展開してゆくのである。

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2019-0317-0327