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11、範囲と境界。



たとえば、「偉い人に従いなさい」、「みんなに合わせなさい」などという、日本の常識がそうなのである。これを翻訳すると、権威・権力に無条件に忠実であること、自分の考えなど持ってはならない、ということである。

これは、だれかが決めたことではないのであるが、だれもが幼いころから、そのようにシツケられ、また、そのように行動するのである。そして、これを守らない人間は「よそ者」、空気を読めない人間、外の人、奇人変人とみなされ、また、そのように扱われる。排除・迫害・隔離・追放される。

要するに、その社会集団の外へ押しやられる。つまり、これが暗黙の合意事項、無意識の共有意識になっているのである。言い換えると、これがこの文明と社会の許容範囲の境界を示しているのである。

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2019-0327-0329