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1、遺伝のカタチ。


それらは人間が遺伝によってそのまま持ち込んだものではなくて、人間が遺伝によってもたらされた自身の身体と、そしてその歴史的結果としての、文化的・地理的環境との相互作用の結果なのである。

遺伝は確かに現実に見える自分自身の身体のカタチを決定している。しかし、それを方向づけ現実に適応して行く、その原理と必然性といったものもまた、ある意味でそうだと言えるのである。

なぜなら、このような原理といったものが、すでにそれ以前に、人間の身体のカタチによってあらかじめ規定されてしまうからである。あらかじめ方向づけられ条件づけられているからである。

人間にとっての出来ることというのが、自分の身体の条件によって限られてしまうからである。だからそうした意味で、この原理といったものも遺伝されているし、あらかじめ設定されていると言えるからである。そしてまた、これが遺伝情報なのである。

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2019-0327-0329