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1、自分の中の世界。


しかし、このような象徴と錯覚の世界と言っても、それは何も自分の感覚や意識の世界に限られたものではない。それはむしろ世界全体がそうなのである。つまり、私たちが見て感じる、そうした感情や情緒の世界がそうなのである。

つまり、そうした象徴や印象でもって現実の世界を見ているのである。見える世界の色やカタチや模様がそうなのである。もちろん、音やニオイや触れる肌触りの感触もそうである。自分の中の記憶の世界に、それと似たものを探し出して、それに関連付けようとしているのである。

しかしまたそれ自体が、自分の中の象徴と印象が作り出した錯覚の世界なのである。しかしこれを錯覚というと誤解されやすいので、断っておかねばならない。要は、自分の中の世界というのが、自分の主観の世界だということである。

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2019-0402-0404