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予兆とか前兆とか、そうした何かを示唆するような予備段階みたいなものが、必ずあるはずなのである。なぜなら土器や石器は、その結果なのだからである。このような気質や素質の傾向なしに、それは創造し得ないのである。 しかし、そうしたことが見られないのである。前兆も前段階もなくて、いきなり新しい文明の様式が出現している場合があるのである。とすれば、これはやはり外から入って来て伝播したものであると推定せざる得ないのである。 しかし、この場合でも、それを受け入れる側ににおいて、それを理解し使いこなす能力と意志が無ければ出来ないことであって、従って、やはりある程度の素質と素養がなければ、それは不可能なことなのである。 そしてこの意味で、やはり同一の種、同じ人類であるということが、どうしても前提にならざるを得ないのである。 |