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しかし、そうしたことがすべて偶然に、かつ同時に自然に発生したことは考えにくい出来事なのである。それはただ、無意識の内に人類が求め必要としたものを、そのまま反映したものなのである。 むしろ、この時間的経過と地域的拡がりといったものを繋(つな)いで考えて見ると、どうしてもそれらが伝播して拡がって行ったものと考えざるを得ず、また、そうした考えが自然だと言わざるを得ないのである。 そして同時に、それが拡がった場所での、それを生み出したであろうところの、自立した歴史的な連続性が全く見られないからである。むしろ、それが歴史の中のどこかで断絶しているのである。 つまり、事実、時間の経過と共に、元にあった場所から他の場所へと、連続的に拡がって行っているのである。時間的にも空間的にもそうなのである。そうである以上、それが外から入って来てから始められ、拡がって行ったものと考えざるを得ないのである。 |