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6、断絶。


そしてまた、これは土器や鉄器に限ったことではなく、人間の生活全般について言えることでもあって、言語や文字についても同じように見られるものなのである。要するに、環境がそれを要求し、そして人間にそれをやり遂げる内的条件が、あらかじめあったということである。

または、それしか出来なかったということである。そうせざるを得ず、そうせずして種を継続し得なかったということである。人間が現在、現実に生きているという事実がそれを証明しているのである。

もしも種の継続といったものが、何か現在とは別のものであったり、あるいは継続自体が断絶していたなら、現在を生きる私たちは何か全く別の存在になっていたであろうからである。

戻る。             続く。

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2019-0406-0408