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4、自分の中の記憶。


すなわち、自由と拘束、民主主義と絶対的集団主義の戦争だったのである。負けるしかない、始めから敗北を約束された戦争だったのである。しかし、それでも戦争を始めたのは、自分たちにしてみれば、それしか選択の余地がなかったのである。自分が自分であるためにには、そうするしかなかったのである。

それは自分たちの記憶の世界のことを言っているのである。それは自分が生まれ育ったところの風景の記憶や歳事記のことであり、記憶の中の家や街や広場であり、道であり、そうした中で自分が年を取り大きくなって、現在に至っている。そうした自分の中の記憶のことなのである。

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2019-0406-0408