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2、内的同一性。


しかし、模倣ということ自体が、それを取得する主体の存在を前提としたものであって、そしてまた模倣される側と、模倣する側の必要とするものが本質的に同じものであることを前提にしている。そして、これを言い換えると、そのどちらもが同じ種であることを示唆しているのである。

同じ種であること、そしてまた同じ地球という世界の住人であること。こうしたことが、たとえ異なる時代の、違う地域の住人といえども、それが目指す傾向と条件や範囲といったものが、似たようなものにならざるを得ないのである。

そして、これが求めるものという視点からすると、それはもともと自分の中にあった自発的で内在的なものであって、それがすがたカタチを求めて現実に現れ出てきているのである。それは自分で取得したものか、それとも自分で取得せざるを得ないものだったのである。自分から進んで、そうする以外に取得することが出来ないものなのである。

戻る。             続く。

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2019-0406-0408