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4、伝播(でんぱ)。


すなわち、コピーの模倣と言っても、当初の外から入ってきたものとは、多少違ったものになってしまうということである。「伝播」とは、このことを言っているのである。そうした意味で、それ自体がある程度の固有の自発的な創造性を伴うものなのである。

そして、ここでもまた、模倣と自主開発の境界が曖昧になっている。要は、種としての同一性から、その原理と必然性が同一であるにも関わらず、その現実のカタチが多少違ってくるということである。そしてこれを文化や技術の伝播と言っているのである。

だからまた、模倣は種としての内的原理が変わるというものではなく、その表面的なカタチが変わるということである。そして同時に中身は何も変わらない。あるいは内的原理が変わらず同一であるがゆえに、表面的なカタチだけが変わるということが起こっているのである。

戻る。             続く。

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2019-0406-0408