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4、自分たちの都合。


それでも、外からの侵略などの恐ろしい脅威があれば、嫌でも富国強兵と殖産振興に努めるのであるが、そのような脅威もなく、自分たちだけの閉じた世界であれば、その必要もなく、むしろそれは自分たちの既存のシステムと支配の利権を破壊するものでしかなく、社会不安と騒擾のタネでしかないのである。

だからまた、閉じたままで、ずっと現状を維持し続けることが自分たちの務めであり、正義であると信じているのである。この場合、新たな急激な技術の進歩は災いのタネでしかなく、そんなものはない方が自分たちにとって好都合なのである。

閉じて引きこもったままで、自分たちの世界を守り通すことが、何よりも自分たちの務めなのであり、責任であると信じているのである。また、たいていの場合、このような立場に居る者ほど、新技術の導入の意志と能力に最も欠ける人間なのである。それはシステムから見ると、このような人間が好都合なのである。求められる理想的な人間像なのである。

戻る。             続く。

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2019-0406-0408