index< 日誌 < ax背景 <  23c-54文明の発生6 「喪失」p7

2、心の拠りどころ。


だから、こうした世界で生きる者にとっては、何も変化のないことが幸福なのであり、そして、これが自分の自己認識なのであり、そしてまた、この社会の安定の基礎となっているのである。

だからまた、こうして閉じてこもったままで、その中で少しでも変わった人間を見るとイラつくし、カンベン出来ず、許すことが出来ないのである。それは「自分たち」の居場所を脅かす存在として思えてくるのである。

そして、このような態度こそが「自分たち」という世界の前提であり、基礎なのである。またこれが、自分たちという心の拠り所になっているのである。戦時中の日本社会がそうであったし、現在の北朝鮮社会もまた、そうであり続けているのである。

戻る。             続く。

index< 日誌 < ax背景 <  23c-54文明の発生6 「喪失」p7

2019-0406-0408