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これはすなわち、生物学で言うところの、「条件反射」が数万数億年に渡って繰り返されて、それが堆積し凝集していって、そしてそうした無限に広がる条件反射の連鎖が一つのシステムとなって、習慣や意識、そして表情や仕草の現実のカタチとなって現れ出てきているのである。 だからまた、それが自分にして見れば何のことなのか、どうしても分からず、知りようもなく、それが何か他人のことのように思えてきているのである。自分の中の肉体の営みといったものが、自分でも預かり知らない未知の、得体の知れない肉体の営みとして、自分に迫ってきているのである。 いまは失われた、言い知れぬ古(いにしえ)の種の記憶といったものが、果てしのない条件反射の連鎖を通して呼び起こされているのである。 |