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1、傾向。


遺伝は何も物質的なカタチだけではない。その身体の機能の仕方と、その方法まで遺伝してくる。機能自体が、身体のカタチと外の環境に依存する以上、これは当然のことである。

一代で取得したクセや馴れ、習性やその傾向といったものが、子供にも遺伝することがあるからである。一代で取得した身体上のカタチではなくて、その機能の仕方と傾向がそうなのである。これには環境も大きく影響している。

事実、こうした場合の遺伝というのは、もともと親が持っていたものに限られる。すなわち、見えないし、気づくこともないし、知られてもいない、そうした身体のカタチの中に含まれる、潜在的な可能性に過ぎなかったものが、何かのキッカケで現実の世界に現れ出てきているのである。

無限に近い可能性の中で、それだけが表面に出てきたということである。外の環境条件と、自分自身の潜在的な能力というのが、どこかで上手く合わさったということである。

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2019-0408-0411