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5、方法の違い。


これはすなわち、遺伝に基づく物的身体以外のところの変化であると、考えざるを得ないのである。すなわち、遺伝による同一の、ほとんど変わりのない身体諸器官の変化ではなくて、その運用の仕方と機能や役割といったものの変化であると、考えざるを得ないのである。肉体自体は変わらないのに、その方法と目的が変わったのである。

つまり、遺伝には物的形状としての骨格や内臓器官などの目に見える遺伝がある反面、それとは別に、それを機能させる方法や仕方のノウハウに関する遺伝もあるということである。

同一の肉体の中で繰り広げられる、生理と神経の作用の仕方に違いがあるということである。しかし、これは環境の条件というのが、時代と場所によって大きく違ってくるので当然のことなのである。

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2019-0408-0411