index< 日誌 < al境界 < 23c-67「続、連合の原理」p6 |
あるいは反対に、実際には何も起こっていないのに、映画を見たり小説を読んだりしていて、泣いたり、笑ったり、おののいたり、寒気を感じたりするのもそうである。 すなわち、自分でも気づかず知らない間に、感覚と意識と、表情や仕草といったものが無意識の内に連動し、連続して一体化しているのである。何かの得体の知れない刺激だけで、それとは無関係な情緒や生理作用や、そして表情といったものが連鎖して呼び起こされているのである。 あるいは反対に、何かの出来事や感情を思い出すだけで、自分でも気づかない間に、ただ純粋に情緒だけの都合で、そうした生理や表情といったものが呼び起こされ、そしてそれが身体表面の表情や仕草、ポーズに現れてくるのである。 |