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2、分離。



しかし、このような別々の刺激といったものが、どうして互いに無関係なものにまで影響するのか?  それはつまり、刺激に対するサイン(符号・信号・スイッチ)といったものが、それが本来持っていた原因の刺激から切り離されているからである。

当初持っていた現実の目的が失われ、また、そんなことはどうでもよい関係のないものになっているからこそ、外の世界に対して瞬時に千変万化して臨機応変に対応できるのである。また、そうした現実の必要から、印象のサインといったものが、現実の動機や理由から切断されたのである。

だからまたそれは、偶然と錯覚が支配する世界なのであり、そしてまた、この現実世界との分離と隔離こそが現実とは異なる世界、つまり、意識と観念の世界を作り出したのである。そうせざるを得ず、そうするしかなかったのである。

戻る。             続く。

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2019-0408-0411