index< 日誌 < al境界 < 23c-72連鎖3 「反射」p3 |
さて、先に述べた「反射」であるが、これは「跳ね返ること」、また、これを生物学的に言うと、受けた刺激を脳を介さないで直接筋肉へ伝える作用のことである。つまり、外から刺激を受けて、それを自分の筋肉の作用に変換して返している。 つまり、入力と出力があって、多かれ少なかれ受けたものとは別のものを返している。すなわち、ここで自己と他者の境界線が生じている。ここでは、自己と他者が区別されている。自分と外の世界が別のものとして知られてくるのである。 このようにして意識が生まれ、そして意識は思考を生み出し、そして意識された行為というものを作り出してきたのである。実に「反射」という、数十億年に渡る同じことの繰り返しの結果なのである。 |