index< 日誌 < al境界 < 23c-73連鎖4 「連想」p7 |
すなわち、意識と思考といったものは、現実から切り離された錯覚の世界と言える。また、それが錯覚であるからこそ意識が成り立つのであって、それ自体は主観と思い込みに過ぎないのである。 しかしまた、それが錯覚であるからこそ、意識であると言えるのであって、意識自体は錯覚なのであて、錯覚することによって意識がなされ、思考が生み出されているのである。また、それが現実とは別の世界である以上、それは錯覚とならざるを得ないのである。 錯覚とは、現実とは何の関係もない象徴と印象の世界であって、そしてそれがもたらすサインと信号の世界なのである。そしてまた、だからこそ、それらが無限に繋がり拡がる、連続した思考の物語りの世界を作り出しているのである。 また、そうした迷走する一人歩きの連想と錯覚の世界であって、そしてこれが人間にとっての観念の世界なのである。 |