index< 日誌 < al境界 < 23c-74連鎖5 「同一性」p7 |
社会システムや文化の合理性は、この限りで正しいと言えるのである。すなわち、これと「合わない」といったことが多々ある、ということである。それが正しくないことも十分にあるということである。 このようにして、自分にとっての現実といったものが、ズレて、歪んで、揺れて、ぼやけて見えてくる。現実という世界がめくれて、はがれて、バラバラになって、つぎはぎだらけの、出来損ないのパズルのように見えてしまう。そうしたことが多々あるということである。 例えば、明治維新と戦後に、急速に西洋化した日本の社会や政治がそうだとも言えるのである。どこかチグハグで、不可解で不思議な違和感を感じてしまうのである。どこか違うし、おかしいし、間が抜けているように思えてしまうのである。 |