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7、自分のすがた。


情緒とは、それが歴史的に集約されてきた表情やポーズ、習性のことであって、自己というのが現実の世界に現れたすがたなのである。そして現実の自分とはこれしかなく、これが自分なのであって、自分自身の自己証明になっているのである。

自分自身の現実のすがた、その表情や仕草の中に、自分自身の情緒の世界を見ているのである。そうやって自分で自分を確かめ、見つめ、自分が自分であり続けようとしているのである。

なぜか?
自分とはまさしく現実に生きて存在している、このすがたなのであって、その生き方や生活のスタイルのことだからである。自分とはそれ以外の者になり得ないのである。そしてこの「それ以外の者になれない」というところに、自分が自分であるという証明と理由があるのである。

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2019-0411-0417