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6、内向感覚。


自分にはこれしかないのであって、そしてまたこれが自分なのである。つまり、いつもの日常の自分、自分の性格やそのポーズ、そしてその自己の肉体内部へと向かう感覚といったものが、自己の証明であり、その印(しるし)なのである。

そしてこれが、唯一確かめることの出来る現実の自分のすがたなのである。それは自分自身の肉体内部の営みのことなのである。そして、こうしたことが自分にとってのものごとの判断の基準になっているのである

そしてこれを基にして正義や善悪といったものが定められ、そして社会的な取り決め、法律や文化のシステムが定められているのである。意識ではなく、論理や思考でもなく、それ以前の肉体内部の情緒が、それらの根源にあって、それが人間を支配し、そして方向づけ、定め、規制しているのである。

戻る。             続く。

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2019-0411-0417